ポトスの話

初めまして、ポトス

やって来た当初
2004年6月撮影

 我が家にポトスがやって来たのは、昨年の春。
 小洒落た籐籠に入ったそれは、引っ越し祝いでした。

 綺麗な斑の入ったポトスは、我が家の一員になった当初から伸びる気満々の雰囲気を漂わせていました。
 そしてそれは、決して思い過ごしや気のせいではなかったのです。

 いや、もう、伸びる伸びる。
 ポトスを育てるのは初めてですし、引っ越し祝いという大切な頂きものですし、 枯らしてしまったらどうしようと最初のうちはドキドキしていたのですが、そんな心配はまったく無用でした。
 伸びてきた蔓は右の写真の把手みたいなフェンスみたいなところに絡ませていったのですが、 1年経たないうちに絡ませる部分がなくなってしまったのです……

伸びすぎだ、ポトス

約1年後
2005年5月撮影

 伸びすぎたポトス対策として最初に思いついたのは、蔓を切ることでした。
 切った蔓は水挿しして友人知人に配れば、我が家のポトスは小さくなるし、切った蔓も生き延びることができるし、 素晴らしい名案だと思ったのです。

 ところが。

 いい気になって20本以上の水挿しを作ってしまったにもかかわらず、元のポトスは少しも小さくならなかったのです。
 幾分小さくなったように見えたのは、蔓を切った当初だけ。
 水挿しの世話に追われてふと気がつけば、わっさわさのポトスに戻っていました。

分裂だ、ポトス

元祖(本家)ポトス

本家(元祖)ポトス
2005年5月撮影

 もう水挿しでは追いつかないことを悟った我が家は、株分けをすることに決めました。
 数株がひと鉢に植わっていたので、これをふたつに分けることにしたのです。

 巻きついていた蔓を解いたら、まあ長い長い。
 3mくらいはあったでしょうか。写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。
 とにかく今まで、その約3mが4本ほど、ひと鉢の中でぎゅうぎゅうとひしめいていたわけです。

 ベランダ中がポトスだらけ(誇張アリ)という状況のなか、旦那さんとふたりがかりで根を分けました。
 根っこを傷つけないよう慎重に、でも「あ。ぷちって言っちゃった」とか言いながら、ポトスを2鉢に分裂させたのであります。

まだ伸びる気だね、ポトス

 何とか2鉢に分けたものの、分けた直後から2鉢とも葉が萎れてしまいました。
 もうこのまま枯れてしまうんじゃないかと思うくらい、くたっとしてしまったのです。
 こ、これはもしや私が根っこをぷちぷち言わせすぎたせいかしら……と、ドキドキびくびく。
 しかし、いくら水をやってもあっと言う間になくなってしまうので、 きっと水が足りていないのだということにして毎日水をやっていたところ、両方とも数日で復活しました。
 根腐れしやすいと聞いていたので、毎日の水やりはけっこうな賭けだったわけですが、うまくいって良かったです。

 復活したポトスたちは今、ぐんぐん新芽を出しています。あっちでこっちで新しい葉っぱが出てきています。
 嬉しいような、先が思いやられるような。

 ちなみに、分裂させたポトスたちにそれぞれ「元祖ポトス」「本家ポトス」と名前をつけたのですが、 どっちが元祖でどっちが本家かは、つけた本人(私)にもわかっていません。
 そして結局、一度もその呼称が使われることはなく、今現在「あっちのポトス」とか「こっちのポトス」、 更には「向こうのポトス」、「そのポトス」などと呼ばれております。

2005.08.12