静かなる竹

「寡黙」と書いて「竹ちゃん」

 我が家のミリオンバンブー「竹ちゃん」は、今から約3年前、 夫の友人が我が家に遊びにいらしたときに、お土産に持って来てくださったものです。
 そのとき既に我が家にはゴムの木くんがいて、かなり大きく育っていたものですから、私は 「大きく育てるよ〜」などと大口を叩いたものでした。

竹ちゃん
2005年8月撮影

 その私の言葉を聞いていたものか、竹ちゃんは本当にすくすく成長してくれました。
 それも、ひどく静かに。

 竹ちゃんはゴムの木のように自己主張をしないのです。
 って、ゴムの木と違って竹ちゃんは茎も緑色をしていますし、右に左に細い葉っぱを出しているので、 いつ新しい葉っぱが出たのか気づかないだけなのですが。
 ゴムの木の場合は幹が茶色で葉は緑なので、
「あ〜。またちっちゃい葉っぱ出してるよ〜」
 と、気づきやすいのですが、どちらも緑の竹ちゃんは非常に気づきにくく、
「あれッ? また大きくなってる?」
 となってしまうわけです。

たまには激しく自己主張

 そんな寡黙な竹ちゃんですが、現在までに一度だけ激しく自己主張したことがあります。

タケノコ?
2005年5月撮影

 それは今年の5月。
 育ちすぎたゴムの木2号を取り木する際に使って余ったミズゴケを、 竹ちゃんの鉢の土の上に敷き詰めたことから始まりました。
 他意はありませんでした。ただ、ミズゴケは保湿効果(?)があるので、水分維持に良かろうと思ったのです。

 それから約3週間後、ミズゴケの一部が異様に盛り上がっているのを旦那さんが発見しました。
 そして、ミズゴケをかき分けてみると、新芽がにょっきり顔を覗かせていたのです。

 なぜ突如として新芽を出す気になったのか、真相はわかりませんが、ミズゴケを敷き詰めたことで、 温度やら湿度やらがいい塩梅になったのではないかと思っています。

 あれから間もなく3ヶ月。
 竹ちゃんの新芽は15cmほどに伸びています――って言うか伸びてました、いつの間にか。
 このコラムの上の写真が、2005年8月現在の竹ちゃんです。
 きっとこれからも竹ちゃんは密かにすくすくと伸び、
「うわッ! また大きくなってる!」
 と、夫と私を驚かせてくれることでしょう。

2005.08.17