こどもくち、その後

 「こどもくち」という題で雑文を書いたのは、 もう7年も前のことだ。
 いま読み返してみたら、好き嫌いが減ってミョウガと牡蠣が食べられるようになったことを嬉々として語っていた。

 なぜ、今頃そんなものを読み返したかと言うと、また嬉々として語りたいことが出来たからに他ならない。

 漬物以外は嫌いだったナスを、最近では三日に一度くらいの頻度で味噌田楽にして食べている。
 火を通したナスの食感がどうも苦手だったのだけれども、いつの頃からか煮びたしを美味しく食べられるようになった。
 そして、先日「おかず味噌」という物をたくさん頂いたことをきっかけに、 味噌田楽の美味さに目覚めてしまったというわけである。
 いやあ、焼いている時のナスの香りがこれほどまでに良いものだとは思わなかった。

 もうひとつ。
 最近の私は、子供の頃から大嫌いだったマヨネーズを進んで食べるようになっている。
 誰だ、唐揚げにマヨネーズなんて考えたヤツは!!! 天才すぎる!!!
 かつては、魚のフライにマヨネーズと醤油をかける夫を尻目にソースをかけていた私であるが、 最近は魚のフライの時に食卓に出すのはマヨネーズと醤油のみである。

 ちなみに私、7年前に嫌いの中ボスだったピーマンはとっくに食べられるようになっている。ふっふっふ。

 牛乳は相変わらずダメで、ココアをたっぷり入れたバナナミルクをコップに半分飲むのがやっとだが、 これは嫌いと言うより飲むと気分が悪くなるのでダメなのだ。乳糖不耐症かもしれないと思っているのだが、 チョコクリスピーにはわりとドバドバ掛けても平気なので、単に味や匂いがダメなだけかもしれない。

 ニオイと言えば。
 ラスボスのカレーには全然勝てる気がしない。
 あのニオイがどうしてもダメなのだ、あのカレー臭が。
 好き嫌いの中でも匂いとソリが合わないのは、一番残念な関係ではないかという気がするのだが、どうだろう。

 こんな私がカレーを進んで食べるようになる日は来るのだろうか。
 ものっっっすごくお腹が空いた時は良い匂いに感じることもあるので、そういうタイミングが狙い目だが……って、 そんなにムキになることではないか。
 まあ、ピーマンだってマヨネーズだって食べられるようになったのだから、 きっといつかはカレーも食べられるようになるのだろう。
 そう思っておこう。

2012.09.03
QLOOK ANALYTICS