冬の花

 一年と少し前から、ベランダで花を育てている。
 しかし、これが失敗続きで。
 苗で買って来たものは大丈夫なのだが、種から始めたものは全滅。 と言っても、蒔いたのは桔梗とかすみ草の二種類だけだが。

 原因は私の手抜き、ということになるのだろう。
 気持ち的に手を抜いたつもりはまったくないのだが、結果的には手抜きと言わざるを得ない。
 ある程度育ってきた芽を間引いたり摘芯したりと言うことをしなかったのだ。 と言うか、できなかったのだ心情的に。
 せっかく芽が出たり伸びたりしてきたものを、どうして抜いたり切ったりできようか!

 いいんだ、うちは野放図に育てるんだ、などと言っているうちに、かすみ草は枯れてしまった。
 桔梗は蕾がつくまでに育ったが、咲いたのは何とも知れぬ雑草だったというあんぽんたん。 途中から何かおかしいとは思っていたのだが、まさか雑草とすり替わっていたとは。

 そんな失敗続きにもめげず、昨秋、アリッサム・スノードリフトの種を蒔いた。
 目標は、花を咲かせること。美しく仕立てるとかそんなのはどうでもいいから、とにかく花を咲かせること。
 この目標を達成すべく、今度はちゃんと、泣く泣くではあるが芽を間引き、ビニールの小鉢に移し替えた。 小鉢の他にも、空いていた(かつてかすみ草を蒔いた)プランターにいくつか苗を植えた。

 あれからひと月あまり。プランターに植えたほうが、この寒いさなかに花をつけた。
 アリッサムは幼苗のころからよく花をつける品種なのだそうだ。

アリッサム・スノードリフト

 小さな、白い花。
 まばらではあるが、確かに咲いている。

 やった! ついに私は種から花を咲かせることに成功したのだ! 目標達成!

 アリッサムはまだ幼苗の状態と思われるので、これから春にかけて大きくなっていくことだろう。
 ただし、夏の暑さには弱く、本来多年草であるものの、日本では一年草として扱われているという。 だから夏にはお別れすることになりそうだが、それまでたくさん花を咲かせられればいいと思う。

 アリッサム・スノードリフトは、私が初めて種から花を咲かせた植物として、 私のガーデニングの歴史に燦然と輝くことだろう。
 だから、実はこの話とほとんど同内容のことを ブログにも書いているのだけれども、 嬉しいのでここにも書くことにした次第。決してネタがなかったわけではないですよ?

2010.01.26