甦る

 小さい頃から本を読むのが好きだったせいか、昔から漢字の読み書きには少々自信があった。
 小学 3年生か 4年生のとき、ひとつ年上の従姉とその級友が読めなかった漢字を読んで、 感心されたりしたものである。

 しかし、昔から私は私だ。まだ学校で習っていない漢字を読む一方で、 すっとこどっこいな読み間違いもやらかしていた。

 国語の授業中、盗賊の「頭目」を「かしらめ」と読んだ。
 マンガの「笑止!」というセリフを「わらいどめ!」と読んだ。

 どうも訓読み好きな子供だったようである。
 豆腐の存在を知らなければ、きっと「まめくさり」とか読んでいたに違いない。
 さすがに大人になってからはこの手の読み間違いはしていない(と思う)が、 私は私なのでまたやらかしてしまうかもしれない。

 ちなみに、従姉たちが読めなかった漢字は「甦る」。
 これを読んで以後、私は従姉の級友に「よみがえるちゃん」と呼ばれるようになった。

2009.02.26